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いよいよシェフの道最終回! |
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「みんなぁ〜元気かぁ〜!!!」と叫んでシェフの道も数える事、今回で100回目となったのだ。思い起こせば約1年半前、俺はシェフと言う新たな扉をくぐり手探りではあるが何とか歩いて来た。多分1話から購読してくれている人なら、どんな出来事が起きたか知っているだろう。本当に人生とは今さらながら難しい。今回は100回記念と言う事で今までのシェフの道を少し振り返りながら今、感じている事を正直に書いてみたいと思う。それでは100回目の俺の話しに少しおつき合いして頂きたい。それではどうぞぉ〜! *過去から今まで。 俺がニューヨークに来てから8年と4ヶ月が経った。最初、来た時にはろくに英語も話せず、ただ外国に住んでいた。俺は得にやりたい事を見つけようとこの国に来た訳ではないが、英語が話せるようになった事が自信となりデザイナーをしながら「何か他に出来ないだろうか?」と思い始めた。恥ずかしながら俺にはたくさんの夢があった。その中でも大きい夢はファッションデザイナーとシェフ。そして小さい夢は歌手とインテリアデザイナーだった。本当に夢多き男だった。まさか、活字嫌いの俺がこうしてコンピューターの前で文章を書き、それをこんなにたくさんの方に読んでもらえるとは俺は夢にも思わなかった。本を読んだり、手紙を書いたりするのが嫌いな俺が友人のすすめで書き始めたこのシェフの道。自分でもいけてるのか分からずに、ただ正直に書いてきた。みんなには楽しんで頂けたのだろうか?(いまだに自信が無いが...)振り返れば餃子作りから始まったシェフの道。何もかもが新鮮で輝いて見えた。そして愛犬のポロちゃんの話しや落花生男との出逢い。ニューヨークで感じた事や悩んだ事。そして友人への手紙。購読者へのメッセージなどなどたくさんの思い出が顔を覗かせてきて何だかコンピューターの前で独りでニヤニヤしてしまい照れくさい。俺の友人はこんなに続くとは思ってなかったみたいでびっくりしていたのも思い出される。本当に楽しかった。心の底から楽しかった...。これからまた、新しい事に出会えるように頑張っていきたいと思っています。そして、みんなも自分が充実できるような環境を大小関係なく見つけて欲しいし、実りある人生を心から願っています。 *今の心境。 こんなかたちでお店を辞めてしまい、何もかも振り出しに戻った俺。実はね、俺は過去にグリーンカードを2回申請した事があった。だから、今回は3度目の正直で賭けていたんだけどね。いい加減疲れてしまったのだ。そこまでしてニューヨークにいたいのか?俺は何がしたいのだろう?と毎日今、考えている。前号では書かなかったがなぜお店を辞めたかと言うと辞める数日前から体の調子が悪くなり、夜中に吐くばかりではなく、朝起きた時には俺はポットのお湯を流し場に捨てず、ゴミ箱にジャ〜、そしてコーヒーカップを取ろうと思っていたのだが、握ったのは関係ない瓶。あげくに三半規管をやられ平衡感覚(体の位置や釣合いを正常に保つための感覚)のバランスを失いつつあった。だから妙に部屋にいてもガスレンジや冷蔵庫はもちろん家具などにぶつかる毎日。こんな俺が店にいたのではまわりも落ち着かないし、事故覚悟で働ける訳が無いと思ったからだ。何かあってからでは遅いと思った。自分だけでは無くまわりの仕事仲間にも迷惑をかけると思った。(本当にだらしの無い俺)そして、仕事とグリーンカードの申請を失った俺に新たな試練がやってきた。それは「振り出しに戻る」だ。今まで何度も振り出しに戻ったものの、それなりにここに住む理由が他にあった。しかし今は全く無い。今まで一度も日本に帰りたいとか、ホームシックになった事が無かった俺だが、さすがに感じている。どうするべきなのか?このままニューヨークに住むべきなのか?どうせ新しい事を始めるなら他の場所に移って自分をためすべきなのか?今、人生の中で一番考えていると思う。もともと「寿司シェフ」希望でシェフの道に入ったのだがステーキシェフの次はフレンチシェフとどんどん道は遠ざかるばかり。どんな料理も学ぶ事はいい事だが自分が学びたいと思え、そして自分の基本となるであろうとする「寿司」をやりたいのは今も変わらない。別にニューヨークで無くても出来るのではないかと迷っている。もう少し時間が欲しいと毎日考えています。みんなもこんな経験がきっとあったはずだろう。年令、性別に関係なくどんな時も人はいろんな所に頭をぶつけながら、手探りで前に進む。その道の選択こそが自分の人生を大きく変えるのは言うまでもない。だからこそ今、真剣に考え悩む時ではないだろうか。自分が本当に幸せを掴みたいと思うなら...。 *最後に...。 本当に今まで購読して頂きありがとうございました。俺がこうして1年半、書き続けられたのは購読者の方がいていくれたからだとつくづく思います。そして、今までのシェフの道全100ストーリーがあなたの生きて行く上での貴重な参考や道しるべになり続ける事を祈ってます。もし何かまた、道に迷ったらもう一度シェフの道のお気に入りのストーリーを読み返してみてください。そこには俺がいて時には優しく、そして厳しくあなたを迎えてくれるでしょう。それでは購読者の方の健康と明るい未来にエールを送ります。「フレー!フレー!皆さん!頑張れ!頑張れ!皆さん!負けるな!負けるな!皆さん!拍手ぅ〜うううう〜ぅぅぅ〜!!!」それでは本当に最後のバイバイなのだぁ〜!今までありがとうな!みんなぁ〜!!!!(うるうる、じゃばぁ〜!!!) *追伸。 あの...本当はもし俺がシェフを続けるのなら、このままシェフの道を続けて新しいお店に行ったらサプライズ!「シェフの道2」を書き始めようと思っていたのだが、今の俺の精神状態では無理だと痛感しました。(少し時間をくださいなのだ!)なので来週はプロローグで始まったので、シェフの道ー総集編ー「エピローグ」で終わりにしたいと思います。それは、まだ許可は取っていないのだが今までシェフの道のひろ宛にたくさんのメールが届いているのをスペースが許す限り紹介してみたいと思います。シェフの道を読んで、感想をたくさん頂いたのですが多分、他の購読者の方も似たような考えの人がいると思い紹介してみたいと思ったからです。時には俺よりためになる話しをしてくれたファンの方も多いので。今週、許可のメールがあなたに届くかもしれませんが、その時には快く引き受けてくれたら幸いです。もちろん、名前はおろかペンネームも出しません。あなたに関する情報はすべてカットさせて頂きます。そして、これはあくまで俺の勝手な言い分なのですが今回の最終回にあたって「何か他の形でもいいから書き続けて頂けませんか?」と言うメールがきていました。そして、俺も書き続けたいと今思っているので新作を考えています。全く違った感じにはなりますが、もし購読者の方で読んでみたいと思っている人がいるなら11月11日(2001年)までにひろ宛にメールをください!新作が始まり次第こちらからお送り致します。もちろんもし、そうなったら新しくメルマガも発行する予定です。それでは来週のエピローグで最後の感動を分け合うのだぁ〜!では、再びバイバイバイバイバイバァ〜イなのだぁ〜! |