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クールな乗客と会話の旨味 |
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暑いぞぉ〜〜〜〜!何でこんなに暑いのだ。ニューヨークも日増しにムシムシしてきてます。例年に比べると意外と今年は涼しい感じがするけど、まだ6月なので分からんのだぁ〜!室外温度計を見てみよぉ〜と、うおぉ〜〜、30.9℃ではないかぁ〜。「助けてくれぇ〜!」と言いたいのだが何か様子が変だ。あまり暑く感じないのだ。それもそのはず、仕事の次の日は毎日40℃近い所で働いているので、思ったより暑く感じないのだ。(いいのか悪いのか分からんけど、得した気分には思えん!)さぇ〜てと、書くぞぉ〜!(ふっ、ふっ、ふっ) 昼過ぎに地下鉄に乗ってマンハッタンに向かう電車の中でまたもやビックリだったのだ!な、なんと、ある駅に停車してドアが開いた瞬間、ドブネズミちゃんが「こんにちわぁ〜(チューチュー!)」といきなり乗って来たのだ。(体だけで直径15センチ、色は茶色)乗客の悲鳴とともにみんな大パニックになり、さながら映画の「タイタニック」状態!子供を抱き抱える人、走って逃げる人、足を持ち上げて腹筋運動してる人、そして何が起こっているのかも分からずにハンバーガーをフガフガ食べてる人。でもネズミちゃんはといえばいたって冷静で辺りをクンクンとチェックして一周して出ていったのだ。(何て、大人っぽいネズミちゃん!)ネズミちゃんが挨拶していった後、乗客はお互いに隣の人と顔を見合わせて、しゃべりはしなかったけど無気味な笑みを全員浮かべていた。てな訳で、ニューヨークの地下鉄には「ネズミに注意!」のはり紙をよく見る事も出来るが、乗客のネズミちゃんを見たのは初めてだったのだ。俺も何度か線路の近くで「お散歩ネズミちゃん」を発見するが、ここまで大きいネズミちゃんには一本取られた。あのどうどうとした落ち着きのある態度!(素敵ぃ〜!)そんなこんなであっという間に目的の駅に着いたのだったのだ!(ふぅ〜!) さてと、今日のお店は予想を上回る大忙しでヘロヘロだったのだ。なぜかと言うと右を見ても、左を見てもステーキ、ステーキ、ステーキ。「ステーキ祭り」かと思うくらい、グリルの大繁盛だった。(他のセクションの忙しさが記憶に無いくらい)結局、閉店近くまでお客さんが途切れず走りまくっていたのだ。そして今日は突然だがあるお客さんの話をしよう!その男の2人組みのお客さんが来たのは夜の10時過ぎでグリルのカウンターに座って突然、質問してきた!「ここのステーキは1枚何パウンド?」『えぇ〜と?』と、考え込んでしまった。よく考えてみると、俺もステーキレストランに行った時によくメニューにパウンドではないが、グラムが表示されているのを思い出した。(しかし、ここはニューヨークもちろんパウンドで聞かれるのは当然であるのだ)慌ててチーフに聞いたが伝言ゲームになってしまい終わりがない。最後にはチーフみずから応対した。でもこのお客さんが俺に嬉しい事を言ってくれたのだ!「君ぃ〜制服似合うねぇ〜!俺はてっきり経験の長い職人さんかと思っていたよ。新人には見えないねぇ〜。うん、いいよ」『何事も形から入るタイプなんですよ!俺って...。それにファッション業界から転職したばっかりでやる気が出てるからですかねぇ〜?』「おぉ〜そうか、転職か?頑張ってね」『はい、頑張ります!また、お越しください。お待ちしております!』そしたらお客さんは大爆笑しながら、モリモリとステーキを全部たいらげてくれて、ニコニコしながら帰って行ってくれました。(あぁ〜、気分良かったなぁ〜。また来て欲しいなぁ〜。待ってるよぉ〜お客さん!) 今日思った事はシェフはもちろん技術を磨き旨い物をだすのも仕事だがこのようにちょっとした話術でその料理に何倍もの美味しさをトッピングしてあげられる。いわばお客さんとシェフとの心のキャッチボールこそが本当のレストランの美味しさの秘密ではないだろうか?みんなはどう思う?それじゃぁ〜、次も元気に働くぞぉ〜!みんなも気合い入れて行けェ〜!風邪引くなようぉ〜!おぉ〜! |