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5日連続スタートと桜の木の奇跡(前編)

<< contents 「うおぉ〜!今日から5日間連続で仕事なのだぁ〜!」というのもグリルセクションの仲間が、友達がニューヨークに遊びに来るので2日間だけ休む事になったのだ!おかげさまで俺は初の連続攻撃を受けて立つ事になりましたぁ〜!

今日のお店は適度な忙しさで快適でした。というのも作っては伝票が来て、また作っては伝票が来てって感じで何ともスムーズな展開だったのだ!チーフから「週末は俺がメインやるから...また来週の頭からメインをやってくれ!」って言われてほっとするやら、今日も修行のためだからやりたかったのになぁ〜という気持ちが交互に出て来て何だかスッキリしないまま仕込みを終えてオープンとなりました。でもこれがまた大発見で、今までヘルプポジションしか体験がなかったのにメインに2日間入っただけなのに何かが急に見えてきた。それはメインの人の次の行動が自分がメインをやっていたので分かるようになったのだ!「これだぁ〜!チーフが言ってた事は...」みんなが2つのポジションが出来るようになればもっと早く動けてお互いに楽になるし、どの人との組み合わせもきくだろう!さすがチーフなのだ!まっ、後は1日でも早く仕事を覚えるしかないだろう!
みんな!もっともっと頑張るからさぁ〜見ててくれよぉ〜!おぉ〜!

それと今日はもう一つ、どうしても書きたい事があります。みんなは「奇跡、もしくは亡くなった人の存在」を信じますか?俺は体験したんです。昨日の事です。シェフの道を愛読してくれてる人は知っていると思うけど...俺って最近いい事がなかったから結構つらい思いしてたんだけどね。しかしこれで何か少し救われたような気がしたんだ。まずは前編からじゃぁ〜、読んで見てくれ!

それはさかのぼること2年前の春。俺はその時、黒いオスのチャウチャウ犬を飼っていて、これがまたヤンチャな犬だった。彼の名前は「ポロ」でみんなはポロちゃんと呼んでくれていた。元気すぎて時々イタズラをして俺から怒られるといつもドアを開けっ放しのゲージの中に閉じこもって出てこない。そして何より心配だったのは彼は神経質な犬だったので好き嫌いが激しく少し病弱だった。でも俺はこんなポロちゃんが大好き、というよりも愛していた。当たり前なのだが散歩も毎日欠かさずに行っていた。ポロと暮らすきっかけとなったのは俺の自宅勤務のおかげで俺が毎日、不規則な生活に追われていたために病院の先生から「犬でも飼ってみれば...」と言われて飼い始めたのだが、あまりの可愛さにはまってしまいポロが小さい時に俺は育児ノイローゼぎみになっていた。しかし、こんなポロとお別れを言う日がこんなに早く来るとは思わなかった。ある朝、ルームメイトの新しい仕事の初出勤に俺とポロも散歩がてらに見送りに一緒について行き、その途中で車に轢かれて、病院に運んだが息を引き取った。俺はポロの顔を見ながら30分間処置室から出て来る事が出来なかった。そして外に出る前に点滴を打つために剃ったポロの毛をビニールに入れて持ち帰った。俺は体中血まみれで家まで泣きながら歩いて帰ったが、その日は天気が良く気温も上がっていたため、ポロの遺体が腐るのがいやですぐに動物専用の葬儀社に電話をしてお墓を作ってもらう手配をした。俺はお墓がどんな所か確かめたくて、ルームメイトと電車に揺られて尋ねた。まだ墓石はなかったが場所が確認できたので安心して家に帰った。しかし、これで終わりかと思いきやまたもや事件がその1年後に起きたのだった...。

この続きはまた明日なのだ!それじゃぁ〜おやすみぃ〜みんな!