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焼き方の極意と桜の木の奇跡(後編) |
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天気がいいぞぉ〜!なんで今年のニューヨークはこんなに過ごしやすいのだ!カラッと晴れていて、日射しは強いけど日陰に入ると風が少しだけ涼しく気持ちがいいぞぉ〜!そんじゃぁ〜、書くかぁ〜!そらよっと! 今日のお店は2回の大波でお客さんが来た。夕方の5時に開店して、あれよあれよと言っている内に満席になったが一時スカスカになってまたもや炸裂したのだ!こんな波が来ると勢いがなくなってヘロヘロになってしまったのだ。「大入り」とまではいかなかったが、なんだかんだと仕込みの延長で終った感じだった。仕事もだいぶ覚えてきたものの、たくさんありすぎてしばらくの間はこんな調子が続くと思う。でもステーキを焼くのは本当に難しいのだ。その日の天候、温度、湿度、肉の調子、油のまわり具合、鉄板の温度、タイミングなどなどまさにプロフェッショナルの極みなのだ!あぁ〜早く美味しいステーキが焼きたいなぁ〜!明日も頑張るぞォ〜!おりゃぁ〜! さてと、後編を読んでもらうのだ!俺も悲しいけど頑張って書くのだ。それでは、どうぞ!(うるうるっ!もう涙が出てきてしまったのだ!) 今年の4月30日は俺の愛犬のポロちゃんの一周忌だったのでルームメイトの都合のいい4月の16日に早めにお墓参りをしに墓地に行って来ました。ところが一年前に頼んでいたポロのお墓がなくなってました。墓石、埋葬代をふくめ$1200も払ったのに。結局、二人で確かこの辺だったよな、と言いながら見て来ました。墓地の管理人に訪ねてもあそこ、あそこと言われるだけでぜんぜん案内もしてくれませんでした。一年前に訪ねた時には仮のネームプレートがあったのにそれすらもなくなっていました。そして、すごくおかしいのが一年前に行った時に、ちょうど同時期に亡くなった犬がいてその子達の所とポロの埋葬部分だけが草が生えていませんでした。そして今回、その子達の埋葬部分にはしっかりと草が生えていたのにポロちゃんの所はまるで昨日、埋葬したかの様な柔らかい土が盛ってありました。俺は誰かポロちゃんの遺体を他に移したのかそれとも捨てたのか心配で心配でしかたありませんでした。ルームメイトも俺も帰りの車の中ではほとんど口も聞きませんでした(あまりのショックで)。信じられると思う!だってさ、お墓だよ、神聖なお墓だよ。アメリカ人が今、少し嫌いになってます。みんなはこんな話聞いた事ある?ルーズにも程があるよな!葬儀屋に電話したところ墓石はできてるから今日(4月17日)に届けにいくとのことでした。しかしその後、電話をくれる事になっていたにもかかわらず全く動いてくれずアメリカ人だと思っていた人は実はイタリアン系のマフィアがバックでからんでいるらしい事が分って断念する事に決めました。結局、ポロの遺体の場所もまるで取って付けたかのようで信じれれず、お金も戻ってこないまま今にいたっている。ここにポロが眠っているという確信がないままに毎年お墓参りをする気にはどうしてもなれなかった。「ポロは俺の心の中にいつもいるから...」と強く思い、忘れる事にした。 そして今年の4月30日にお墓がなくなって悲しかったので、思い出に去年撮った最後の写真と同じ場所でもう一度同じ写真が撮りたくてカメラを片手に桜の木を撮ってきました。ちょうどその頃俺の友達の紹介でその写真をコンテストに応募したところ、最近通知が来てコンテストで1等をとってしまい、賞金$500がもらえました。俺があんまり苦労しているから、きっとポロがくれたんだなぁ〜と思い、一人で部屋で1時間近くも泣いてしまいました。きっとポロは今、俺がシェフの道で頑張っているのを見て応援してくれているんだと思った。生きている時は病院ばっかりできっとポロなりに迷惑をかけたと思ったのかもしれない。だけどねポロ、俺はお前が生きていてくれればそれで良かっただけなんだよ。今まで1度も愛さなかった事はなかった。だって、いつも遅く帰って来ても元気に出迎えてくれたじゃないか。俺はそれで充分お前の事が大好きだったし、散歩だって行ってくれたじゃないか!俺はお前がいなくなってから一時は立ち直れず家から出なくなって泣いていたのに、俺はお前の桜の木の写真のおかげで前へ進む事ができたんだから、これ以上の親孝行はないと思っているよ。もう心配ないから...。本当に心配ないから...。 本当にありがとう、ポロ。天国で安らかに眠ってくれよな。 ちなみにポロが家に来たのは4月30日で亡くなったのは5年後の4月30日だった...。ポロ 04/30/1994〜04/30/1999 と、こんな話だった。みんなはこんな嘘みたいな奇跡の体験はあるのだろうか?あったらおしえてくれぇ〜!そんじゃぁ〜なぁ〜! |