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七面鳥の嘆きとお菓子は科学! |
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「凍えるぅ〜!」何なんだ!いったいこの寒さはぁ〜。突然、ニューヨークを襲った寒気。な、なんと今は「−4℃」なのだ。と前半は思っていたら週末は雨、雨、雨。寒い上に雨とはまいったのだ。(でももしもう少し気温が下がっていたら大雪になっていたのだ)それと前回も話したが街中にクリスマスのディスプレイがだんだん増えて来てとてもにぎやかで楽しそうである。それでは今週もズバァ〜〜〜ンと書くので読んでくれぇ〜〜〜! さてと今月の最大のイベントはサンクスギビングだったのだ。我がお店も休みになるぐらいの有名な祝日。それでは「Thanksgiving Day サンクスギビング(感謝祭)」について少し書こう。「米国の祝日で法定休日、11月の第4木曜日。英国から1620年 Mayflower号でやって来た初期の移住者が最初の収穫を神に感謝する事から始まったとされる。七面鳥の料理やカボチャのパイを食べる。」(広辞苑より)(今年はちなみに11月23日だったのだ)俺も何度もこの日は迎えているのだが何だかこの祝日はピンとこない。毎年恒例のように各家庭では巨大なターキー(七面鳥)をオーブンで何時間もかけて焼き、それこそ街中ターキー臭くなる勢いなのだ。(冗談だが...)俺も一昨年は友達夫婦の家に呼ばれてワインを片手に行ったのだが「もう食べれない!勘弁してください!」と言わんばかりに出てくる。「だったらこんなに大きなターキーを焼かなくてもいいのに」と思ってしまった。ヘタしたら3日3晩ターキーになりかねないのだ。俺もレストランで働くようになって日本人以外の国の人は本当によく食べ物のを残す。「それに見合うお金は払ったんだから残そうが食べようが関係無い」って感じなのだ。アメリカンレストランに行くと巨大なハンバーガーにフレンチフライが山のように来る。この半分でいいから値段も半分にしてくれって感じだ。レストラン側ももともと安いものだけに量も半分、値段も半分じゃ、よっぽど人気のお店ならともかく売り上げが期待できない。お客さんの回転よりもある程度の量を出してお客が食べようが残そうが売ったもの勝ちってところなのだ。ターキーも家族でディナーができる大きさを選べばいいのに、また残して捨てるに違い無い。これでは七面鳥も牛も豚も鶏も可哀想なのだ。無駄なく人間が生きていくために必要最低限の動物の恩恵を受けるのはいいと思うが贅沢や快楽のためだけに必要以上に商品にしてしまうのは何だか悲しすぎるのだ。「ゲッ!貧乏くせぇ〜」って思われるかもしれないがみんなには少し分って欲しいのだ。 それと最近忙しくて「俺は今どんな仕事をしてるか?」についてふれて無かったので書いてみよう。俺の最近の仕事はデザート作りなのだ。スポンジを焼いたり、チョコレートを湯せんにかけたり、生クリームをホイップしたり、カスタードクリームを作ったりと大忙しなのだ。でも思った事は料理は「知識と感覚」でいけるが、お菓子は「適格な分量の配分」じゃないと失敗する事だ。料理が「芸術」なら、お菓子作りは「科学」といったところだろう。なぜ科学かと言うと、どのくらいベーキングパウダーを入れたら膨らむか、じゃぁ薄力粉は、強力粉は、卵は、砂糖は何グラムか、ものすごく細かい。言ってしまえば「計り」が無いとまずはお話にならない事だ。俺は実はあまり甘いものが好きでは無い。チョコレートの味見をする時もほんの少しである。食べれない事は無いが好んで食べないのだ。チーフに言ったら「そりゃダメだわ!」って言われてしまった。でも苦手なお菓子作りに日々頑張っているのだ。そのうち甘いものが好きになってしまい毎日パクパクって事もあり得るかもしれない。そうしたらパクパクの次は体がブクブクになってしまうかもしれない。まっそんな話はいいのだが、相変わらず餃子もステーキも頑張っているのだ。 今年もあと残り1ヶ月ちょいになったのだ。去年は千年祭だったが今年は21世紀の幕開けなのだ。きっとまた盛り上がるに違い無い。残りわずかだが悔いの無いように今年も無事に終りたいものだ。やり残した事のある人は今からでも遅く無いのでトライしてみてくれ。また時間が無い人は来年の目標みたいなものを作るのも悪くないだろう。それではまた来週の時間に会おう!バイバイなのだ! |