シェフの道ー第59話ー シェフの道ベーシック編ー最終回ー

leaf
シェフの道ベーシック編ー最終回ー

<< contents 「大雪じゃぁ〜!」と始まった今週。ニューヨークは5年ぶりの積雪にみまわれ今も外は雪景色なのだ。友達からの電話で東京も雪が降ったらしい。今年はやはりどこの国も寒いのかな?と、遅れたがみんなぁ〜元気かぁ〜!俺は言うと妙な雰囲気になっていて上手く説明できんのだ。しかしこのシェフの道を読んでくれてる読者のみんなには正直な気持ちを分って欲しいのでありのまま近況報告をしようと思う。だから今回も最後までおつき合いして欲しいのだ。それではみぞれが顔にあたって痛いのを我慢しながらランドリーに行った勢いで書くのだ!どうぞ。

今週は前半を過ぎてもあまり忙しくは無かったのでこのまま今週も終るのかなぁ〜と思っていたら金曜日に炸裂して突然の忙しさにチーフと2人でテンテコマイだったのだ。そして木曜日の早出大作戦2回目も何とかそつなくこなしたのだ。早出して2回目だが何となく自信みたいなものも付いて来ていよいよこれから第2部に突入って感じである。とにもかくにも順調にここまでは来てるのだ。さてとこっからがいよいよ本題に入るので少し暗いが我慢してくれぇ〜!

先週にお店からでた永住権の許可の事もあって何だか「お悩み&プレッシャー」な1週間だった。それは今回のシェフの道59話は言わば「ベーシック編」最終回となったのだ。それはチーフから「ひろ、もう俺はおまえに教える事は無い。だから後は自分の努力次第だからな、頑張れ!それに来週からは俺がいつもやってる、その日ごとのスペシャルメニューをグリル料理かデザートで作ってもらう。でも基本はグリルだから毎回デザートスペシャルだけだと困るぞ。とりあえず慣れるまで週1回にしてみよう」って言われてしまった。チャンスのような気もするし、俺に出来るのかな?と言う不安が交互に脳や心に発信され何だか複雑な気持ちである。この8ヶ月間いろいろな新しいハードルを無我夢中で飛んで来たのだが今回のハードルは最高に高い。確かに俺は小さい頃から料理はしていたのだが、プロの料理であげくにレストランでお客さまに出せる料理を作れるのだろうか?家庭料理とはひと味違うそんな料理を俺は作れるのだろうか?そして今のチーフがグリーンカードを取得したらお店を辞めるかもしれない噂。その後は俺が引き継ぐかもしれないと言う不安。もし俺がここで出来なかったら他の人がこのグリルにチーフとして来るらしいと言う噂もあって、俺は今までに無い強大なプレッシャーとの戦いとなっている。俺は今週なかばに追われるようにマンハッタンにある各書店をまわり料理ブックを読みあさり、そして専門書を買ってきて勉強の毎日である。夜中に目がさめて突然、専門書を読んだ事もあった。そのまま専門書を持ったまま寝ていて朝を迎えた事もあった。まさにこれからが本当の「シェフの道」と言うわけだ。みんなにもそれぞれのハードルがあると思うが頑張って欲しい。勝ち続ける事は大事だがもっと大事な事は負けた時の自分をどうするかである。負けた時には負けた理由があると思う。それをチャンスと思うか挫折に独り落ち込むかはあなた次第である。俺の母もよく言っていたのを思い出す「いつも勝とうと思うな、負けても必ずそこから得るものがある」と。でも俺の母はまた言う「どういう負け方をしたかによってお前の価値が決まる」と。そうなのだ、努力もせずに負けたら愚痴ばかりでついつい人のせいにしてしまう傾向が人間にはある。でもね、一生懸命やって負けたら結構気持ち良かったりするものだ。俺もこの言葉を忘れずに恐いけどまた前に一歩進みたいと思います。それでは宣言します!

今年の目標!「魚貝類の捌き方を取得する」「スペシャルメニューの研究とヒット商品を一つは作る」「自分の顧客を持つ」とこの3つで勝負していきます。今後も頑張りますので宜しくお願いします。それではシェフの道ベーシック編終了します!ここまで応援してくれて有難うなのだ。それじゃ〜、バイバイなのだぁ〜!