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火傷と仮装 |
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ズキズキ、ズキズキ、ズキズキ、ズキズキィ〜〜〜!ゆ、指が痛ぁ〜〜〜〜い!またもや火傷をしたのだ!今度は右手の人さし指と中指の先端をいっぺんにジュワァ〜っと鉄板であの餃子と共に焼いてしまいました。痛すぎるぅ〜!グリルドセクションは危険がいっぱいなのだ。しかしこれも修行のうちなのだ。(ほんとかいな?そのうち指が固くなって、ステーキマンの必殺わざが使えるようになるのだ!うんうん!) さて、今日は相変わらずの小雨の中、お客さんがわんさかと来ました。みんな本当によく食べるのだ。毎日、肉を焼いてるのを見ているとついつい食べた気になってしまい、いくら肉好きの俺でも気持ち悪くなってきました。(チーフごめん!まだまだ、おいらはひよっこです!) 右を見ればしゃぶしゃぶ、左を見ればすき焼き、正面はステーキ、後ろは壁、逃げ場がないじゃないか!これぞまさに肉地獄。時々、前を通る寿司の盛り合わせ(得に真っ白い「つま」)がオアシスに見えてきて、さっぱりした「白身のひらめ」が天使の羽に見えるぅ〜!(食わせろぉ〜、ガルゥ〜!) おぉ〜と、そうこうしていると、従業員の1人がチーフに写真を渡してる。なんだ、なんだ、気になる、気になる、えぇ〜い、のぞいてしまえ〜!ゲェ!こ、これは去年のハロウィンの写真ではないか!チ、チーフが牛になってるぅ〜!もう1枚はじょ、女装だ!(おもわずひと事のように笑ってしまったのだ)ちょっとまてよ。人のことを笑っている場合ではないのだ!今年のカレンダーはどこだ?ウ、ウォ〜〜〜!仕事が入ってるではないか!ファッションからシェフに転職したまでは良かったがま、まさか「仮装」までもは...。思いもつかなかったのだ!嘘だ、嘘だ、全部嘘だぁ〜〜〜〜!(こ、これは夢だ、な、何かの間違いだ、こ、この俺が仮装だなんて...、わなわな、わなわな...。10月31日が恐い、いっそのこと仮装ではなく仮病にしてしまおうか?いや、ダメだ、これもシェフになるための試練かもしれない。やらなくては。これさえ乗り切れば今までの自分から脱皮できるかもしれない。しかし、俺に出来るのだろうか?) おぉ〜と、すっかり自分の世界に入ってしまったのだ。というわけでこの話を聞いてからというもの仕事が手につかず終わってしまいました。とりあえずやるだけやってみましょう。(ほんまかいな?) |