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ジュライフォースとSALSAな再会 |
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みんなぁ〜元気かぁ〜?ニューヨークは肌寒いぞぉ〜!先週の暑さが嘘のように今週は涼しいのだ。夏もこれぐらいだと過ごしやすいのにな。日射しは強いが、日陰に入ると何とも心地良い風が体をすり抜けて行く感じなのだ。思わずあくびの連続技に自分でびっくりしてしまうのだ。(あぁ〜!また出たのだ)こんな日にはサンダル突っ掛けてカフェでボッ〜とするに限るのだ。俺もシェフの道のノートブック持って、ちょっくら行ってくるのだ。(え〜と、今日はラッテにしようか、それともカプチーノ、いや日替わりのハウスコーヒーも捨てがたいのだ。う〜ん決まらん!ブツブツブツ)まっ独り言はこのぐらいにしてと。今週分も最後までお付合いを宜しく頼むのだ!それではどうじょう!あれっどうどう、また、どうぞぉ〜!(手が変だぞ、パシッパシッ!Wake up BABY!) さてと今週のお店は7月4日のアメリカ独立記念日(アメリカではジュライフォースと呼ぶ)の大型連休でお客さんもバケーションであまり来なかったのだ。我がレストランも1年に1回のお休み日なのだ。この日はイーストリバーでファイヤーワークス(花火)もあるのだ。でも天気予報ではサンダーストーム(雷付きの嵐)警報が出ていたのだ。俺もこれにあやかってお休みをもらいました。(アメリカちゃんの独立おめでとう!国旗をパタパタッ!この非国民!)そのせいで「ひろグリスペ」はお休みでぇ〜す。また来週、頑張るのだ。 ほんでもって今週のテーマは「SALSAな再会」なのだ!ここでちょっと、サルサを知らない人のために御紹介をしよう!「salsa(サルサ)スペイン。キューバ系のラテン音楽の一つ。打楽器、金管楽器を中心に構成され、複雑なリズムをもつ(広辞苑より)」それではとにかく読んでみてくれぇ〜! 先週、とても仲の良い友人が日本→メキシコ→キューバを経てニューヨークに遊びに来てくれた。2年ぶりの再会だった。俺はいつも待ち合わせ場所に使うソーホーにあるアルマーニエクスチェンジの前で待ち合わせをし、彼女の都合で午後8時半に俺等は再会した。しかし、2年のブランクを全く感じさせず、2人共まるで先週会ったばかりと言う感じで会話が進行した。ところがあいにくのサンダーストームに遭遇してしまい、俺達はショウウインドーの前で肩を並べて、話しをしながら雨が止むの待っていた。結局、気持ちは通じず雨が止むの断念し、近所のマレーシアンフードの店に笑いながら濡れて2人で飛び込んだ。(本当はお洒落なフレンチスパニッシュレストランに行く予定だった)久しぶりの再会なのに外はどしゃぶり。俺達はキャンドルの光るアンティークの木のテーブルとイスとクッションに落ち着いて食べ物をオーダーした。タイのビールで乾杯し、次々来るエスニックフードでしばしの歓談。ちょっとほろ酔いになりながら、お互い知らなかった空白の2年間を少しずつ埋めていった。 どれぐらい経っただろうか。俺達は次の行き場所を考えていた。キューバ帰りの彼女が馴染みのクラブが今日はサルサナイトらしい事を調べて来ていて土砂降りの中、キャブを飛ばした。カバーチャージ$10を払い、中に入った。さすがサルサである。外の嵐をも吹っ飛ばす勢いの軽快でメガトン級の明るいミュージックに俺はびっくりした。30代以上の人達は楽しそうにその日来た相手と極上の笑顔で踊っている。若者は笑顔は無く、格好良く激しく踊っていた。俺の友人いわく「サルサはもちろんペアで来れば2人で踊るけど、1人で来ても変なリレーションシップ無く(変な下心)、お互い2、3曲踊ったらお礼を言って終るんだよ。そこが他のクラブとは違うんだよね。もちろん、そう言うのを目的で来てる人もいるけどね。少ないと思うよ。」と、言っていた。しかし、俺はどう逆立ちしてもサルサは踊れない。俺は彼女に『踊り方、教えてよ』って言ったら「あたしも教えられる程、上手く無いよ」と返って来た。俺は今までハウス、テクノ、ヒップホップなどのいわゆる平凡な所には行った事があったがラテン系は始めてだった。とても不思議な空間で一見、社交ダンスのカジュアル版って感じだった。室内のテレビモニターにはキューバのドクメンタリーが放映されていて、俺はそれに釘ずけになっていた。モニターの中のキューバンは言う「キューバ人にとって音楽は生活に無くてならないもの。音楽が無い生活は考えられないし、もし無かったら誰も生きては行けないだろう」と洗濯板で洗い物をしながら語る。その彼女は今回ドキュメンタリーの主役のダンサー&シンガーだった。ボロボロの住居の中の小さい砂利の広場で住民を囲んで踊ってみせる。彼女の精神から湧き出る何かが肉体を通して踊りに変わり、見ている人すべてを魅了する。そして、するどく曇りの無い目に誰もが吸い込まれて行った。本当に素晴らしかった。キューバ帰りの俺の友人はこのサルサの雷に打たれ、また来年キューバ行くと言っていた。彼女にとってただの観光気分だったはずのこのキューバは、彼女の人生を大きく変えたらしい。(ちなみに彼女は旅行好きでかなりの国を訪れている)俺はそんな彼女の生き生きとした行動を羨ましく思った。なんてったって俺はこのアメリカと言う巨大なマッチ箱から出る事が出来ないからであろう。だから、彼女に会ってその旅行話しを聞けるのが、唯一の俺が旅行に行けないストレスを解消してくれているに違い無い。みんなはどこかに旅行に行って雷に打たれた事はあっただろうか?俺はまだ無いなぁ〜!でも、俺もきっといつかそんな場所に出逢うかもしれないし、もしかしたらそれが海外生活が長いので逆に日本だったりするのかもしれない...。(さぁ〜てと、サルサでも少し勉強しようかな?!) 今週はこれぐらいにしてと。また来週、元気よくこのページで会うのだ。それではバイバイなのだぁ〜! 追伸:2001年7月4日にホームページの「The Third Person」を更新しました。今回はシェフの道の1周年記念のシルバーリングを担当してくれた通称「gosh」さんの紹介です。彼女の作品とインタビューが載っています。もし良かったら見に来てくれなのだ。ニューヨークで何かしたいと思っている人は必見だぞぉ〜!それでは再びバイバイなのだぁ〜! |