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災難と昔の友達 |
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今日は、最初からお店に行くまでたいへんだったのだ!電車に乗ろうと思ったらアメリカの祝日のメモリアルデーで普段より運行が少なくなっていて、いつまで待っても電車は来ず。(駅のホームと電車の中はすごい混雑)銀行に行ったら休みで(これは俺のミス)、急いで帰ろうと思って次のアベニュー(通り)に行ったらフェスティバルやっててまたもや混雑。なんとか駅にたどり着いたら、その駅はクローズで次の駅まで歩く、歩く。友人に頼まれたスニーカーの靴ヒモを探して5件入ったが合う色が無く断念。あっ、あげくに、いつものデリ(日本で言うコンビニに近い店)で買おうと思ったら、欲しかった物の値段が上がってて頭に来て買うの断念。あぁ〜誰か助けてくれぇ〜!って、こんなことみんなも1度は体験ある?(聞こえる、聞こえる、うなずきの声が)さて、そんなこんなでたどりついた我が仕事場。こんな事で負けるもんかぁ〜!(強がってる、強がってる) さてと、本題の店はというと相変わらずのこちらも混雑だったのだ!毎日の特訓の成果も上がってきて「牛のたたき」もまかされるようになりました。そしてだんだんステーキの焼き特訓も進んで来て、いよいよ面白くなってきたのだ。(やっほぉ〜!)チーフが教えてくれたんだけどアメリカ人ってさっぱり味のフィレミニヨンより、こってりこてこて油じゅわぁ〜のリブステーキの方をオーダーするんだってさ。(俺も好きだけど限界があるのだ。ゲボッ)そんでもって今日はテレビアナウンサーの川端さんが来たのだ。グリルの前のカウンターに友達と座って物静かに食べていったのだ。(彼はどうやら日本酒が好きらしい)まっ、そんな事はいいのだ! お店の混雑をよそに、またもや初体験事件起きる!さかのぼること6年前。友達に紹介された友達が突然お店に団体(6〜7名)でやって来てグリルの脇のテーブルに座った。(俺はいつもそのテーブルの前にまな板をおいて仕事をしている)彼女とは友達の友達から友達になり、電話をかけあう程の仲だった。しかし彼女は日本に帰る事になり無事帰国。それっきり音信不通。結局、彼女は俺に気付いていたのかは知らないが何も話す事なく帰って行った。前々から彼女はこうだった。(そんなコではないかと思っていた)いわゆる俺は使い捨ての友達?そ、そうなんだよね!ニューヨークに住んでるとこういう事がたくさんあったような気がする。友達になってもすぐに日本に帰ってしまいそれっきり音信不通。いつからか俺も友達を作るのが恐くなって最初に聞く言葉が「ニューヨークにあとどのぐらいいるの?」が挨拶と探りになってしまった。(あぁ〜、いやだ!)そうしないと友達とは「少人数と深い付合い」をしたい俺にとって短期の友達は連絡不足がストレスとなり会いたいのに会えないのが苦痛となって最後には疲れてしまう。何回かチャレンジはしたが、たいがいいつもこのパターンで終わる。(もっと、楽に生きられればいいのだが)なぜイヤだったか?それはこの日はその中の1人が誕生日で彼女も騒いでいた。しかし今この友達の事を「おめでとう!」って笑ってる彼女が次の月にはこの友達は友達ではないかもしれない。それなのにノンキに祝福している彼女を見ていたら無性に腹がたったし、挨拶もする気が失せた。(昔の友達にロクに挨拶も出来ない彼女に)そんな訳で、この日はすごくイヤな気分で店を出た。外の冷たい風にあたりながら、人前で働くとこんな事がこれからたくさん出てくるに違いない、(そういうのがイヤで家でファッションの仕事してたのもあるけど)と思い、この初体験の出来事がこれからの俺に新たなプレッシャーを与える。きっと俺もこんな事にいつしか慣れてしまうと思うと、少しやるせない気分の1日だったのだ。明日に素晴らしい出会いを期待して今日は床につこう!おやすみなのだ。 |