シェフの道ー第92話ー Well Marble Rareと何色マーカー?

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Well Marble Rareと何色マーカー?

<< contents みんなぁ〜元気かぁ〜!ニューヨークはすっかり「秋の気配」だぞぉ〜!とにかく風が涼しいのだ。ラスベガス帰りの俺は何の迷いも無く、サンダル&Tシャツ&バミューダでテクテクテク。(う〜ぶるぶるぶるぅ〜!)急いでアパートに帰り、秋の装いに着替える始末。みんなの住んでいる所はどうだろう?そしてもう、秋のざわめきが遠くから聞こえてますか?こんな時期は風邪を引きやすいので注意してくれぇ〜!それでは今週分も、ガガガァ〜ンと書きに書きまくるのだ!どぉ〜ぞぉ〜!

さてと、今週のお店はまぁまぁの入りだった。しかし突然、新たな1枚の挑戦状が我がグリルチームに届けられたのだった。それは『オーダーお願いしまぁ〜す!Well Marble rare!』「ねっ何だ、そのウェルマーブルレアってさ?」『私も分からないんですけど、こう言われたのでとりあえずオーダー持ってきました!』「チーフ!何ですかね、この焼き加減は?」『あぁ多分、ウェルは良く焼くだろう、レアは生だろう、だから生の所と良く焼いてある所をミックスして焼いてくれって事だろう!』「でも、1枚のステーキでまだらに焼く事ができますかね?無理でしょう、絶対!」『じゃあ、だいたいミディアムからミディアムウェルぐらいで焼けばいいんじゃないかな?』「そんな、曖昧な事言って。俺、焼き加減間違えると失礼になるんで聞いて来ます!それに俺はまだペーペーだし!行ってきまぁ〜す!」そして、俺はオーダー表を持っていざ、お客さんの所へ。「あのう、すみませんが、この焼き加減についてお話をうかがいたいのですが、宜しいですか?」『あぁそれか、それはウェルマーブルって言うのは霜降りの事だよ。そして焼き加減はレア!頼んだよ』「はい!一生懸命焼かせてもらいます!失礼します!」「チーフ、チーフ!分かりましたよ!」と、俺達は納得した。しかし、表現には本当にいろいろあるものなのだ。一つ一つの単語は分かるんだけど、ちょっと見かけないコンビネーションだと全く違う意味になってしまう。日本で言えば牛丼の吉野屋の「つゆだく」やラーメン屋の「替え玉」みたいなものなのだろうか?こんな言葉は到底、外人には分かるまい。(それと、話しは変わるが今週、舞台脚本家の宮本あもんさんが来てくれました。漢字が分からんのだ!)

ほんでもって今回のテーマは「何色マーカー?」である。マーカーの色は昔に比べると物凄く種類が増えている。その分、自分の気に入った色を選ぶのも簡単では無くなって来ているに違い無い。世界のどこかには俺達が見た事もないマーカーの色があるのかもしれない。そんな素敵な自分好みな色のマーカーと出逢いたいと常に思っているのは俺だけだろうか...?

みんなは知ってるかな?机の上に油性のマーカーで落書きされたものの消し方を。クレンザーで擦ってみる?それともガリガリ削ってみる?正解は同じ油性のマーカーでグリグリと円を描くように上から擦り、そのマーカーの油で落書きの油を溶かし、乾く前に素早く拭き取るなのだ。そんなふうに恋の痛手も消えてくれたらありがたいのだけれど...。

あなたはどんなマーカーの色が好きですか?燃え上がるようなレッドマーカー、危険を感じるイエローマーカー、安らぎを感じるグリーンマーカー、プラトニックなブルーマーカー、純粋なホワイトマーカー、妖艶なパープルマーカー、自然的な感じのブラウンマーカー、迷いっぱなしのグレイマーカー、定番の堅実なブラックマーカー?いったいどれを選ぶのだろう?俺はいつもレッドかイエローマーカーが多い。でも、これって結構インクの減りが早くて困ってしまう。だから、今度こそはブラックやグリーンマーカーにするぞうぉ〜って思ってみても、いざ手に取ってみると何だかこの色で良かったのかなぁ〜?って思ってしまい、そのマーカーが本来持っている特性を見るまでも無く机に置いてしまう。近い将来はブラックやグリーンマーカーで白いページに未来を描いてみたい気もするが、今は手にしても無理かもしれない。人間って面白い。本当はこっちのマーカーがいいに決まっているのに、扱いにくいマーカーをわざと選んでしまう。結局、自分では出せない色を持っているマーカーを選びがちである。友達が紹介してくれた色?両親や親戚がすすめる色?それとも色はやはり自分で決めたいと思っている人、実はあなたが本当に欲しいマーカーの色は以外とあなたの隣に置いてあったりして...。

さてと今週分はこのぐらいにしてと。また来週、元気にこのページで会うのだ!それまでバイバイなのだぁ〜!(明日、文房具屋に行って新しいマーカーを見てくるのだ!)おぉ〜とプレゼントの応募の忘れないでくれなのだ!